旧いものと新しいものが融合する街

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※開催時期などについては変更になる場合があります。
詳細は直接確認をお願いします。

イラスト_1 ベルギーといえば、やはり有名なのはブリュッセルやアントワープですね。しかしそれにも関わらずどの観光ガイドにも載っているのがここGent(ゲント)。前々から気にはなっていたんです。

 そこで少し調べてみると、ここは神聖ローマ皇帝として”陽の沈まぬ”大帝国を作り上げたカール五世の生誕の地だったんですね。なるほど有名なんだー。おまけにこのカール五世やナポレオンも泊まったというホテルまで未だに営業しているという情報まで発見。歴史大好きな私は一回行ってみなきゃと決意しました。

・・・・というわけで、行ってきました。(笑) 今回はこのGentをご紹介します。


■Gentについて

 2つの大きな川に挟まれ、市内にもその支流が流れるこのGentは古くから水運に恵まれて栄えた街。今でもグラスレイ(Graslei)=ハーブ河岸、コーレンレイ(Korenlei)=穀物河岸、クラーンレイ(Kraanlei)=やぐら河岸等、ギルドハウスの集合体が埠頭の近辺に残っており当時の賑わいを感じることができます。このギルドハウス自体も一見の価値有。細部の装飾など素晴らしいものです。夏場にはこの川の近辺を巡るボートなども出るので、季節の良い時は川から眺めるのも一興かもしれません。
 ここだけでなく街のあちこちにも昔の美しいな建物が残り、まさに旧き良き時代の繁栄した街という感じです。

 さてGentも今では多数の人口を抱える臨海工業都市。西フランドル地方の中心都市としていまだに重要な役割を果たしています。
 そのせいか、ショッピング街の賑わいもかなりのもの。様々なメーカーやブランドが店を並べ、歩いている人も女性もなかなかにおしゃれ。単なる地方都市と侮るともったいない思いをするかもしれませんよ。

 そのGentでまず第一に挙げられるのはなんといっても神聖ローマ皇帝カール五世の生誕の地ということでしょう。カール五世について詳しい説明はここではしませんが、ヨーロッパ史を紐解けば必ず出てくる名前です。街としても大々的に観光目玉として売り出しているらしく(?)、かつてカール五世が絞首刑を処した場所はカフェと化し(なんと「絞首刑」という名前の店!)、その様子は7月に行われるゲント祭で「処罰者の行列」としてイベントになってしまっているほどです。

 イベントといえば、Gentは別名「花の都」とも言われています。理由は5年に1度歴史ある花博覧会として有名な「ゲント・フロラリア」が開催されているからだそうです。
なんだ、別に街が花のように美しいってことじゃなかったのね。(充分きれいな街ですが)

■シント・ヨーリスホフ St. Jorishof

 最初にご紹介するのは、ヨーロッパ最古のホテルと言われるシント・ヨーリスホフ(St. Jorishof)。1228年の創業で未だにホテルとして機能しているという驚きの建物です。
 1477年にはブルゴーニュのマリー王妃が調印する会場としても使われたとのこと。 カール五世やナポレオンが泊まったこともあるというから、建物だけでも一見の価値はあるかもしれません。

 しかしこのホテル、そのイメージに引きずられて予約をすると今の機能的美麗ホテルになれた目にはかなりみすぼらしく映るかも。きちんとメンテはされていて、水周りなども問題はなかったのですが、なんといっても建物自体が旧いので、エレベーターも無いし廊下も暗い。部屋の天井は驚くほど高いのですが、その分寒々しく、部屋の設備もかなり少ないのでそれなりの覚悟は必要です。

 それでも泊まってみると、さすがの貫禄。スタッフの対応も丁寧だし、雰囲気もけして暗かったり嫌なイメージもありません。
 それになんといっても朝ご飯! 実はこちらは一階がレストランになっていてかなり定評があるらしいのですが、その噂に違わない充実度。単なる朝食ブッフェなのですが、種類は豊富で味はおいしい、スタッフのサービスも丁寧ということのないものでした。
このあたりが老舗のこだわり、ということなのでしょうか?

 今風の快適さを求めるのならはっきりいってお勧めしません。
 でも歴史好き、雰囲気好きの人になら試してみて欲しいホテルです。


St. Jorishof
Botenmarkt 2
TEL: 09-2242424
www.courstgeorges.com/
※市役所正面

■聖バーフ大聖堂 Sint Baafslathedraal

 カール五世が洗礼を受けたというGent最古の教会、聖バーフ大聖堂(Sint Baafslathedraal)

 実は私、周りの人間なら誰でも(?)知ってる教会好き。(クリスチャンではありません)
 あちこち旅行へ行っては教会を見つけるたびに「ちょっと」と言って吸い込まれていく、同行の人にしてみればかなり迷惑な奴です。(苦笑) であるからしてかなりの数の教会を見ているはずの私も、入った瞬間かなりの衝撃を受けました。
 なんといっても本当に内部が美しい。もちろんイタリアのドゥーモのような華麗さ巨大さとはまた趣は違うのですが、細部まで丁寧に贅沢に作られたことがわかる美麗さです。 ここを見るとGentの昔の繁栄が本当に身体で理解できると思いました。

 ここでの目玉はなんと言ってもヤン・ファン・アイク作(兄弟での合作という説もあり)の祭壇画「神秘の子羊」です。これは門外不出の作品なのでここでしかお目にかかることはできません。 入場料もかかりますが、その分きっちりサービスも充実。なんと日本語のヘッドホンガイドまで貸してくれます。しかし、これが長い!ひたすら長い!全部聞くと足が疲れてへろへろになります。(確かにここまで細部まで説明してくれるとよくわかるんですが) 時間の無い方はご注意下さいね。あ、もちろん絵だけ見てさっと出てくることだって(入場料さえ払えば)可能ですからご心配なく。

 この教会にはベネルクスで最大と言われるオルガンもあります。見逃さないで下さいね。
サマーシーズンにはコンサートも行われるんだそうです。

Sint Baafslathedraal
<4月-10月>
月-土・祝 9:30-17:00
日 13:00-17:00
<11月-3月>
月-土・祝 10:30-16:00(昼休み有)
日 14:00-17:00
1/1及び12/25休み

「神秘の子羊」と宝物館
<4月-10月>
月-土・祝 9:30-16:30
日 13:00-16:30
<11月-3月>
月-土・祝 10:30-16:00(昼休み有)
日 14:00-16:30
入場料 3Euro

■その他&参考情報 まとめてご紹介!

他にもまだまだ観光ポイントがあるのですが
紹介しきれないので主なものだけを箇条書きで

魔王ゲラルド城(Geraard de Duivelsteen)
1245年に立てられた貴族の城塞。魔王と呼ばれるからには強固な守りだったのでしょうね。名前のせいかちょっと不気味な感じもしますが、内部見学はできません。
(現在は国立図書館)

アリンの家=民族博物館(Museum voor Volksunde)
1900年頃のGentの庶民の暮らしを見せてくれる博物館。パイプのコレクションが有名です。時々、劇なども上演したりなかなか見ごたえありますよ。

フランドル伯爵城(Het Gravensteen
こちらも城塞。フランドル伯アルザス家のフィリップという人が作ったお城。屋上からの街の眺めが素晴らしいのでこれはお勧めですが、館内は家具もなくがらんとしています。おまけに一角で中世の拷問・処刑器具など展示していますのでこの手が嫌いな方は注意してください。

ベルフォート(鐘楼)(Belfort)
六階立てで、望楼としての役割を持たせて14世紀に建てられたもの。エレベーターで登ることもでき街を360度見渡すことができます。午後に三回、無料のガイドツアーも出ていますので利用しても。 屋根の下にある53個のカリヨンの響きはかなり美しいです。

聖ミヒャエル橋(St Michielsburg)
橋からの眺めがどれもお勧め。聖ニコラス教会、鐘楼、聖バーフ教会などが連なって一枚の写真に収まります。グラスレイ、コーンレイの近くなので是非セットでどうぞ。

観光案内所
Sint Baafspiein 17A
09-2665232
※希望すれば日本語も併記されている街のパンフレットをくれます。

Gent Online(英・仏ページ有)
www.gent.be/


では、次回もお楽しみに!

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