マグリットを巡る旅

ここをクリックすると現地で撮影した画像をご覧頂けます。
※「ブリュッセル王立美術館 Royal Museums of Fine Arts of Belgium」
Rue de la Regence 3, 1000 Brussels
tel +32/2/508.32.11
fax +32/2/508.32.32
火-日 10:00-17:00
月曜、1/1、1月第2木曜、5/1、11/1及び11、12/25休
入館料 5euro
(第一水曜13:00以降は無料)
※「La Fleur en Papier Dore」 Rue des Alexiens 53-55, 1000 Brussels
tel +32/2/511.16.5
※「ブリュッセル美術アカデミー
Rue du Midi 144
一般の入場は不可
※「マグリット美術館 Magritte Museum」
Rue Essegem 135, 1090 Brussels
tel +32/2/428.26.26
水-日 10:00-18:00
月曜及び火曜休
入館料 6euro

イラスト_1 皆さん、マグリットという画家を知っていますか?
「なんか聞いたことあるんだけどなあ」という方も、空を飛ぶ大きな鳥の形に青空が切り抜かれている彼の代表的な作品を見れば「ああ、あれ!」と思い出すかも知れませんね。実は私はこの人の絵、すごく好きなんです。

 さて、このルネ・マグリットはベルギーが誇るシュールレアリズムの代表的な画家というのはご存じだったでしょうか。ブリュッセルにある王立美術館収蔵のコレクションも有名ですし、マグリットが実際に住んでいた家、通ったカフェなどブリュッセルってファンには堪えられない場所だったりするんですよ。

 というわけで、今回はかなり個人的趣味に走ってますが、気にせず「マグリットを巡る旅」と題してお届けいたします。どうせ”超々私的”な観光日記だもん、いいのだっ!

■ブリュッセル王立美術館

 マグリットといえば、忘れちゃいけないのがブリュッセル王立美術館。まずはここで軽く肩慣らしと行きましょう。

 この王立美術館は古典美術館と現代美術館の2つの建物に分かれています。正面入り口を入ると大きな中央ホールがあり、左手奥がチケット売場です。
 話は少しずれますが、この美術館の隠れたお勧めポイントはこのホール右手手前にあるミュージアムショップ。実はここは入場券を買わなくても入ることができるんです。ブリュッセルでちょっと気の利いたおみやげを買いたいときの穴場なので、絵なんて趣味じゃないわ、という方も是非チェックをお勧め。あなたの株が上がること間違いなしですよ。(?)

 さて、今回はマグリットが目当てなので、チケットを購入したら早速現代美術館の入り口へ。いきなり長い下りのエスカレーターがあってちょっとびっくりしますがここが現代美術館の入り口です。なんか駅みたいだけど、2つの建物は地下通路でつながっているのです。なんともややこしい作りで気を抜くと迷いそう。野生のカンに自信が無いようならチケットを買うときに一緒に館内案内をゲットしておきましょうね。

 マグリットは地下6階に展示されています。ブリュッセルは公用語がフランス語とオランダ語併用なので、タイトル等はなかなか読めませんが、気合いがありあまっている方は辞書を片手にチャレンジしてみて下さい。私はさっさと挫折しましたけど。

 ちなみにチケットは現代美術館用、古典美術館用、両方入れるもの、と三種類あるので注意が必要です。窓口のおばさまに聞かれたら元気良く「現代美術館用下さい!」と”フランス語”か”オランダ語”で言って下さいね。
 あ、私はもちろんどちらもまったく話せません。英語でも通じますのでどきっとした方もご心配なく。(笑)

■カフェ La Fleur en Papier Dore

 さて、美術館内を歩き回って疲れたことだし、ここらでティータイムと行きましょうか。

 王立美術館を出て、右手に曲がって坂の大通りを下り、教会が見えたら右に曲がります。教会前の広場を迂回するように坂を下って下さい。正面に日本での有名なゴティバの店が見えますので、そのすぐ左側の細いレストランの多い道をひたすらまっすぐ、信号を渡ってしばらくした道沿い左手に古い小さなカフェがあります。ここがカフェ「La Fleur en Papier Dore」。気を付けていないと通り過ぎてしまうので、気を付けて探しましょうね。

 ここはマグリットが足繁く通ったということで知る人ぞ知る店。 E.L.T.メセンス、ユーゴー・クラウス、ジャン・デュビュフェ、ピエール・アルシンスキーなどもよく訪れたのだそうで、1920年代のベルギー・シュールレアリスムの芸術家の気分が味わえます。壁には当時のままの色々なデッサンやメモなどが貼られ(残念ながら読めないけど)、いかにもその頃の学生が集まりそうな雰囲気。うーん、気分は嫌でも盛り上がります。
 正直、あまりきれいな店ではなく、店にいるお客さんもなんとなく常連ぽくてなかなか入りにくいかもしれません。でも、お店の人も親切だし、軽食も安くてなかなかおいしいので、是非チャレンジしてみて下さいね。お店の人には英語も通じます。

 ちなみに奥の小部屋が一番雰囲気がありますが、そのすぐ奥がトイレなので席の選択はご注意を。

■ブリュッセル美術アカデミー

 さて、歩きでの最後の見学ポイントはブリュッセル美術アカデミーです。

 マグリットは1916年同校に入学。ファン・ダム、ギスベール、コンバ、そして象徴主義の画家モンタルドらに習い、2年を過ごしました。マグリットの履修した文学の教授陣の中には小説家ジョルジュ・エックハウトもいたそうで、なかなかのラインナップ。まあ私も半分以上「誰?」って感じなんですけど。(笑)

 残念ながら、ここは一般の人間は入れません。なんだ、という感じですが、マグリットファンなら通りがかりにでも「ここで学生してたのね・・・・」としみじみしてみてもいいかもしれません。私は建物の前で記念撮影をして、しっかり怪しい人になりました。(汗)

■マグリット美術館 Magritte Museum

 ここは車でないと難しいのですが、もし車で来ているならば是非訪れて欲しい場所。マグリット美術館(Magritte Museum)です。

 ブリュッセルの北西部ジェット区にあるこの家は、マグリットが1930年から1954年にかけて住んでいた家。彼が住んだのは庭のある1階の部分で、庭には彼が後から作った離れ部屋のアトリエもあります。代表的な作品のほとんどはこの家のアトリエで描かれたらしく、お馴染みの絵のモチーフとなった光景や部屋などを実際に見ることができます。現在は美術館になっており、マグリットの書簡や小作品、作品を使用した当時のポスターなども豊富に展示されていて、ファンにはたまらない場所です。

 車で訪れた場合、家の前の道に車を停めるしかないのですが、この辺りの道はやたら一方通行が多いので注意。また、意外と知られていないらしく、道に迷って地域の方に聞いても知らないことが多いので、しっかり地図を調べてから出掛けて下さいね。

では、次回もお楽しみに!

■雑学コラム:ルネ・マグリットって誰?

1898年ベルギー生まれ
12才のときにすでに油絵の勉強を始め、15才のときには、印象派の画法で作品を発表。
19才のとき、生涯の妻となるジョルジュエット・ベルジュと結婚。彼女はたびたびマグリットの絵のモデルとなり、彼にインスピレーションを与え続けた。

1923年、マグリットはデ・キリコの「愛の歌」という絵に出会い、シュールレアリストとして出発することを決心。翌年、はじめてシュールレアリストとしての作品、「迷える騎手」(消えた騎手となっている場合も有)を発表。
1927年、ブリュッセルのギャラリーで初めての個展を開催。 斬新な手法やモチーフは当時なかなか受け入れられず、普段はまじめな一銀行員として働き、広告デザインなどの仕事もしながら作品を描き続けた。

晩年には彼の様式も世間から認められ、壁画制作なども引き受けたりしました。 生涯で彼の制作した絵は1800点以上。
1967年8月15日、ブリュッセル郊外の自宅でガンのために没。

 マグリットは、その19年後に亡くなった妻のジョルジェットとともに、第16区02部にあるスカールベーク墓地(Cimetiere de Schaerbeek)の26番目の墓に眠っています。こちらも良ければ是非訪れてみて下さい。

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