女王誕生日顛末記

ここをクリックすると現地で撮影した画像をご覧頂けます。


オランダの祝日「女王誕生日」。別名クイーンズデーともいう(ただ英訳しただけやん)毎年4月30日は毎年あまり天気に恵まれないというジンクスがあるわりには待ち遠しい人も多い祭日です。
 実は住んでいる人なら誰でも知っているように、この日は子どもから大人までなにかしら売るものがある人なら誰でも店開きができる日だから。日本人の間でだって、不要品があれば「女王誕生日に売れば」、またまた欲しいものがあったら「女王誕生日に安く手に入るかよも」というのは合言葉だったりするのです。(ホント?)

衛生的な観点からか、飲食物販売は駄目、また一部の場所は開設不可というルールはあるけど、その他は別に特別な規制や申し込みが必要なわけじゃないし場所代だって無料。
(その代わり場所取り合戦は熾烈を極める場合も多し)
前々から一度はやってみたいと思っていた私は、友人を巻き込みにわか露店売人と化したのでありました。

その顛末記を時系列でちょろっとご紹介したいと思います。

ちなみにこの女王誕生日、現ベアトリクス女王の誕生日と思っている人も少なくないようですが、実は前ユリアナ女王のお誕生日。
ベアトリクス女王は冬生まれのため、季節のいいこの前女王の誕生日のままにしておいてくれているのだそうです。 確かに冬の寒い日に露店はやりたくないかもね・・・・。(苦笑)

■準備(5:00-7:00)

AM5:00

 なにを隠そう、我が家は女王誕生日の露店会場としては一部でかなり有名なショッピングセンターから歩いて数分のところに住んでいます。ちなみにここが有名なのはとても簡単、周りに日本人駐在の方が多く住んでいるためいいものが安く出ると思われているから。
おかげで場所取り合戦はかなり壮絶で、面の皮の厚い人などは既に一週間前くらいから屋根のある通路に名前を書いて「この場所取ったモンね」主張をしています。
(結構見ていても恥ずかしいがオランダ人はへーき)

この地の利を生かして女王誕生日には毎年朝も早くから掘り出しものゲットに出かけていた私ですが、今年はよりこの条件を生かし、同居人も巻き込んで当日いきなり場所取りに出かけました。
さすがにこの時間、前もって「名前書き」をしていなかったにも関わらずなかなかの場所を確保、さて早速店の準備を開始することに。

とりあえず物を並べ終わり、しかしまだこんな時間に客など来ないと思っていたら来るんですね。どうみても怪しげなスリナム系のお兄ちゃん、おじちゃんが。
そういえば、ここで安く買ったものを同じ日に他の場所に持っていって売るという、専門職顔負けの人がいると噂に聞いてたけどこういう人たちのことだったのね。
(違ったかもしれないが、私にはそう見えた)

彼らは服や本などには目もくれず、ひたすら電気製品(ジャンク、一応動くかもしれないものもあったけど)関係のみを鷹のような目で品定め。おもむろに値段交渉を始めます。交渉するような値段つけてないんだけど。
それでも1Euro、50centを必死に値切る彼らの迫力に負け、それでも言い値には意地でも首を振らず、しばしのやり取りの後無事交渉成立。彼らはさっさと消えていきました。

本当にあれが他の場所で高く売られたのかな?
ちょっと後をつけて確認してみたかったなと思ったりして。(苦笑)

■本番?(7:00-11:00)

AM7:00

一緒に店を開く友人が到着し、お客さんもぼちぼちと出てき始める時間。
この時間は私もよく来てたけど、売る立場で見てないから興味しんしんで観察。どうもこの時間に来ている人達はきっぱりはっきり「掘り出し物」を探しに来ているらしいですね。(私もか)
かなりあちこちを見比べ、細かく商品をチェック、値段のチェック&交渉にも余念はなく、皆大きな袋を持ってうろうろ。うかれお祭り気分っていう感じではありません。

今からお店開きの準備に入るグループも多くて、そっか来年はもう少し寝てからでも大丈夫かな?などと思っていた私でした。売れ方は・・・ぼちぼち。(笑)
それにしても今年は(も)天気がいまいち、ずっと座っていると寒かった。


AM9:00

そろそろ人通りも多くなって、賑やかに。買い物目的の人の他にもお祭り気分の冷やかしも増えて、メインの通りはかなり通行困難な状態になっていました。
一番のカキいれ時?商品も結構売れ初めてきてやっぱりうれしいものです。やはり本やビデオなどは日本人の方が一番チェックしていってくれますね。
我が家で山積になっていた雑誌がきれいさっぱり消えてくれたのはうれしかったなあ。

面白いのがオランダ人がチェックする一番の人気商品が「箱」だったこと。といっても、せいぜいちょっときれいとか金属の缶とかのいわゆる空き箱ですよ。のりの缶とかそういうの。それが並べる傍から売れていく。入れ物好きなの?
日本的な千代紙の箱とか、そういうんなら理解できるんですけど。どうするんだろう・・・。

そういう場合も彼らは値切るのは忘れません。10cent、20centで悩むというのはやはりオランダの文化ならではかしら。(10centを5centに値切った強者もいました)
日本人が金払いがいいと言われる所以を見たような気がしましたね。

時々知り合いなんかも覗いてくれたり、このあたりがそここそ賑やかで商品もまだ豊富、一番楽しい時間かもしれません。

■そろそろ終わり...そして撤収(11:00-12:00)

AM11:00

さらに人が増えてきて、通路はまさにバーゲン会場のデパートと化し、知り合いのお店にご挨拶周りにでかけようものならまったく身動きが取れず戻って来れないという悲惨な状態になっていました。

広い場所では子供が音楽にあわせて踊ってお小遣い稼ぎ。黒人っぽい子なんかはホントに上手。あれはやっぱり血でしょうね。決まってるもんねえ。 なんと日本人の女の子グループもいました。一瞬モー娘か?と思ったけど、かかっている音楽はソーラン節。でもなかなかかっこいいです。オランダ人も珍しそうに眺めてました。あれは結構稼いだんじゃないのかなあ?

この女王誕生日、意外と子供が活躍するのは新鮮な驚きでした。うちの隣のお店もかなりの商品を並べていたにも関わらず、売っているのは子供のみ。親は後ろでビールなんか飲みながら談笑中(酔っ払い中)。
聞くとほとんどの商品は自分のものでそれを売ってお小遣いにするんだって。 なるほど、しっかり締まり屋オランダの血はこういう年齢からしっかりと受け継がれているんですね。


PM12:00

さてもともと少ない商品で運用中の我らがお店は、そろそろ店じまいモード。商品もまばらになってきたので寄ってくれるお客さんも減ってます。
天気も雨っぽくなってきたし。服とかは結構売れ残っちゃったけどしょうがないよね。
楽しめたからよしというわけで、ちょうどお昼で店仕舞。

お疲れ様でした。

■ お疲れ様と感想

小物や本は売れても、服や靴はまったく駄目でしたね。はっきりいって山積ぼろ布状態のお店も多い中、きれいに並べて値段も安くつけてたんですが、オランダ人にはサイズの問題が大きかったみたいです。割と興味を持って見る割には「私には入らないわ」というお客さんが多かった。日本人サイズの服は商品として向かないと思います。 サイズのあるものは駄目、これ鉄則です。

それからこれは友人の意見ですが、なるほどなのが「オランダ人は色がはっきりしたのが好き」ということ。確かに黒っぽいものより明るい色、地味っぽいものより派手なものをよく手に取っていました。
友人のお店でも売れるお店はやはり色がカラフルだった気がします。もしお店を出すのなら「色にチェック!」ですよ。
箱や小物好きは上に書いた通り。特に日本のちょっとしたキャラクター商品(銀行のおまけとか)はオランダ人から見ると質も良くてかわいいみたいなのでいいかもしれません。

色々ありましたがやっぱりこんなお祭りは参加するほうが楽しいです。
オランダ人とのやり取りとか面白かったし。あなたも来年はいかがですか?

それでは、次回もお楽しみに!

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